
【トーク】
−中央競馬に物申す−
騎手は二強時代に突入か
2009年の中央競馬を振り返ると、いろいろな出来事があったが、中でも個
人的に取り上げたいのは内田博騎手の全国リーディング獲得である。
この部門は武豊騎手のほぼ独占状態で、08年まで7年連続、通算で18回の
リーディングという輝かしい記録を打ち立てていた、いわば聖域。そこに割
って入ったのが、昨年に大井競馬から中央競馬騎手へ移籍してきた内田博騎
手である。
内田博騎手は08年の成績が20勝差の2位なのだが、JRA騎手として正式
にデビューしたのは3月から。すなわち1、2月は空白(全く乗っていなか
ったわけではないが)で、そこから考え合わせると、09年は間違いなくリー
ディング争いをすると予想されていた。とはいえ、本当に1位になってしま
うのだから見事というほかない。
武豊騎手もさすがで、08の勝ち星には及ばなかったものの、高水準の140勝
ラインに乗せ、3位以下には大きく水をあけている。お互い年齢が近いこと
もあって、しばらくこのライバル関係が続きそうだ。
調教師部門は美浦の藤沢和厩舎が全国リーディングに返り咲き。重賞勝ち
こそ少なかったが、手駒の豊富さでほかを圧倒した形だ。関西リーディング
は最後まで熾烈な争いが行われたが、矢作厩舎が終盤にスパートをかけて音
無厩舎を抜き去り、初の関西1位を獲得した。08年全国1位の池江泰寿調教
師といい、近年は若手調教師の活躍が目立つ。
一方、主役である馬の方はというと、8歳馬カンパニーが天皇賞・秋やマ
イルCSを勝ち、スプリント路線は5歳馬ローレルゲレイロが、牝馬も5歳
馬ウオッカが相変わらず男勝りのパフォーマンス。3歳馬はブエナビスタ、
レッドディザイアが活躍した牝馬路線は充実していたが、牡馬は三冠すべて
連対馬が違うという大混戦。有馬記念も出走の半分近くを占めたが、揃って
沈没。レベルの低さをあらわにした。今年こそは新たなスター誕生が望まれ
る。