【トーク】
−中央競馬に物申す−


特別レースの楽しみ方

 昔と違い、毎週のように行われている重賞レース。「このレースがあるか ら○月の何週目か」と、レースから逆算して日付を確認する関係者は多いと 思う。  その重賞以上に多く施行されているのが特別レース。重賞と同じく、毎年 ほぼ同じ時期に、ほぼ同じ名前でレースが行われている。今開催(2回京都) で見ると、1月30日はつばき賞、稲荷特別、北山ステークス。3歳(2歳) 限定の特別は主に花、もしくは草の名前が使われている。椿は冬の花で、季 節感も合っている。稲荷、北山は京都の地名。開催されている土地、または その周辺の地域の名前がそのままレース名になっている。競馬場の特別ブー スで物産展が行われている時は、その地名のレース名が組まれているはずだ。  2月6日はエルフィンステークス、斑鳩ステークス、すばるステークス。 エルフィンは「小さな妖精のような」という意味。そういえば、1月の中山 では「フェアリーステークス」が行われていたが、両方とも3歳牝馬のオー プンレースだ。斑鳩は奈良県の地名。次の週には春日、橿原と奈良の地名が 並んでいる。いずれも有名な寺、神社、神宮がある。すばるはおうし座にあ る散開星団。これはダートのオープンレースなのだが、アルデバラン、カペ ラ、シリウス、アンタレスなど、星(主に一等星)はダートのオープンレー スに使用されている。  あれこれ由来を考えるのも、競馬の楽しみ方のひとつ。しかし、惜しいの は誕生石レース。誕生石とは、生まれた月に当てて定められた宝石のことで、 1月ならガーネット、2月ならアメジストという具合に、12月まですべて存 在している。以前は1月にガーネットS、2月にアメジストS……などなど、 ほぼすべての月に誕生石レースが行われていた。しかし、4月の誕生石であ るダイヤモンドSだけは、なぜか2月に施行。ちなみに歴史をヒモといてみ ると、第1回(1951年)はちゃんと4月に行われていた。しかし、1962年か ら3〜5月と不定期となり、1984年から1月に移行(グレード制導入と関係 ありか?)、1997年から2月に以降してからは、冬場の長距離レースとして 定着してしまった。ほかの誕生石がきっちりその月に行われているので、ダ イヤモンドは2月の誕生石だと勘違いしている人がいるかもしれない(←数 年前までの筆者を含む)。レース名に関連づけるならば、こういう細かいと ころまで配慮してほしいと思っているのは望みすぎだろうか。